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エンツオ3のプラスチィックロッド

概要

パラグライダーの生地は通常ナイロン6.6で作られますが、翼の寿命とともに自然に縮みます。収縮率は温度や湿度のサイクルといった様々な要因によって異なります。オゾン社のグライダーは、生地のスリーブに挿入されたプラスチックロッドを含む内部構造部品を使用して製造されています。ロッドは生地の収縮率も考慮されて、製造時に正確な長さに切断されています。しかし、この収縮率は本質的に予測不可能であり、ロッド自体(プラスチック製であれニチノール製であれ)は生地自体と同じ速度で収縮するわけではありません。まれに、ロッドがスリーブ内できつくなりすぎて、プラスチックに過度の張力が生じることがあります。

エンツオ3

エンツオ3は、オゾンのグライダーの中でもユニークな存在です。ゼノ、ゼオライト、その他のグライダーとは異なり、エンツオ3のBラインはトリム時や加速時に張力がかかっていません。翼型は完全にプラスチックロッドによって維持されるため、その適切な長さが非常に重要です。この高性能グライダーの性能を最大限に引き出すには、あらゆるディテールが重要であり、プラスチックロッドの張力は、フィーリングと性能に直接影響を及ぼします。

ロッド長の変更の影響

プラスチックロッドの張力が強すぎると、グライダーの特性に次のような影響が出ます:

  • キャンバーの増加
  • 最高速度の上昇、安定性の低下
  • 目に見えるシワの減少
  • 最高の性能が得られるが、安定性が犠牲になる

ロッドが短すぎると、次のような影響が出ます:

  • キャンバーの減少(デキャンバー翼型)
  • 速度の低下、安定性の向上
  • 目に見えるシワの増加
  • 性能の低下

最適なセットアップを実現するために:

  • オゾンのグライダーは厳格な仕様に基づいて製造されていますが、生地の収縮は予測不可能なため、エンツオ3のロッドがきつくなりすぎる場合があります。
  • 上記のような影響が見られる場合は、ロッドを短くする必要があるかもしれません。調整は数ミリずつ(最大3~4mm)徐々に行ってください。
  • オゾン・レーシングチームは、エンツオ3パイロットの皆様に、トリム調節ガイドやロッドの長さの確認など、積極的にサポートを提供しています。
  • エンツオに乗っているパイロットの皆様でまだこのガイドを受けていない場合は、[email protected]までご連絡ください。

その他のオゾングライダー

オゾンレンジのその他の全モデルについては、設計許容差ははるかに広くなっています。プラスチックロッドはリアラインと連動して翼型形状を維持するため、プラスチックの張力のわずかな差異による影響は無視できるものです。したがって:

  • これらのグライダーではロッドの長さ調整は推奨されません。
  • 一般的なサービス速報や調整手順は発出されません。

例外

稀なケースとして、グライダーが濡れていたり、生地が異常に縮んでいたりする場合など、パイロットからプラスチックの膨らみや上面のへこみ、飛行挙動の変化が報告された場合は、以下の手順を踏んでください:

  • グライダーを適切なチェックセンターまたはオゾン販売店に点検してもらってください。
  • 必要に応じて、販売店は最善の解決策を見つけるために、オゾンに問題を報告します。